From: Fox News(http://www.foxnews.com/) Rushdie Risks Safety for Love Rushdie氏は愛のために危険を顧みない http://www.foxnews.com/entertainment/031400/rushdie.sml 8:07 a.m. ET (1307 GMT) March 14, 2000  Salman Rushdie氏は10年もの間、イスラム原理主義者の魔の手をくぐり抜けてきた が、世界一の美女の一人との不倫行為には生命の危険を厭わないようである。  彼は3度の結婚をしているが、彼の友人によると、彼が夢中になっているのは エキゾチックな前フォードのモデル、女優、美食家であるインド人のセックス・ シンボルPadma Lakshmiさん(29歳)。  Rushdie氏はすっかりPadmaさんに参っており、ロンドン警察による24時間の護衛を 捨て、彼女とニューヨークに住む準備を整えているという。しかしここでは容易に テロリストの餌食になってしまう。  子羊のヴィンダルーよりもおいしい/魅力的で、同じくらいホットなPadma Lakshmi さんは、愛と名声と崇拝を題材にした非常にエロチックな小説「The Ground Beneath Her Feet」の登場人物のうちの一人のモデルであると言われている。 (註:ヴィンダルーは羊・鶏・魚・エビ・カニなどをそれぞれ具にする、辛くて少し 酸っぱい料理(ゴア地方)だそうです)  彼女は、エロチックな作品(セックス、官能、恋愛物語を要素として含む「Easy Exotic」という料理本)の著者でもある。  彼は彼女の母親と同じくらいの歳か、少し年長でしょう」と、Rushdie氏の数年来の 友人である雑誌編集者は言う。「彼女は非常な美貌の持ち主でですが、このスキャン ダルはちょっと彼の名を汚すし、彼の友人が少し頭を悩ませれば済むと言う話でも なさそうです。」  「嫉妬? そうかもしれないですね。でも、おそらく友情でもあると思います。 それと歳の離れたロマンスはうまく行かないことが多いですから。それもとりわけ 彼にとっては」  「彼の身の安全にも問題があります。ここでは彼は非常に有名です。それでも イギリスでは彼の置かれた状況には間違いなく敬意が払われています。しかしニュー ヨークではそれがないのではないかと危惧しています。今までは彼が顔を出すことは 目新しさで受け入れられていましたが。ここでは彼はある意味『容疑者』として扱わ れる恐れがあると思います。」  彼の友人たちが53歳の彼とPadmaさんとの関係を、彼が中年の重大な局面にいるもの と思い、徹底的に論じ合ってみた。彼はトレードマークの半開きの目の美容整形を 施し、より魅力的に見えるようにもしていたのだ。また、彼はPadmaさんの協力で 食餌療法もしている。運動し、長い散歩をして、彼のトレードマークとなってしまった 太鼓腹を縮めようとしている。  彼が美食と贅沢な生活を楽しむのためには身の危険を犠牲にしないといけないと いうのはもちろん皮肉である。彼は1989年に「悪魔の詩」の一部に神を冒涜する 表現があるとして、イスラム原理主義者に咎められているのだ。イランのイスラムの 指導者アヤトラ・ホメイニ師はfatwaを公布した。すなわち宗教的な法令でRushdie氏 の暗殺を呼びかけたのだ。イギリス政府は彼を保護し、24時間の警備をつけた。 しかし、その警護をなくしてでも、Rushdie氏はニューヨークに住みたいという意向を 示したのだ。  第1の理由として、Rushdie氏のエージェントであるAndrew Wylie氏が近年、数百万 ドルの出版契約をここで彼と結んだこと、第2の理由として、ロンドンよりもより 魅力的な社交生活を過ごすことができるからだ。アメリカにはWylie、Bill Buford (The New Yorker誌の小説部門の編集長)、Tina Brown(Talk誌の編集長)、Harold Evans(前出版社の役員)、Harvey Weinstein(Miramaxの社長)といった友人達が いる。  Rushdie氏はここ数年、夏はハンプトンズで過ごしており、Wylie氏のWater Millの 牧場や、貸し家で暮らしていた。彼は1998年8月East Hamptonにおいて、長年の友人 であり協力者であったElizabeth Westさんと結婚した。町の裁判官Roger Walker氏に よって式が開かれた。それより前に息子のMilanが生まれている。  昨夏、Rushdie氏はマンハッタンでのありふれた豪華なパーティーに出席した。 これが彼の人生を変えた。このイベントはTina BrownとRon GalottiによるTalk誌の 発刊記念パーティーであった。  その晩、Rushdie氏の関心は背の高く、カフェラッテ色の肌、漆黒の髪をした波打つ ような(起伏の多い)女性に釘付けになった。それがPadmaさんであった。彼女は 彼の著作を読み、感銘を受けたと話した。Rushdie氏は魅了され、そして嵌まって しまった。  「そして、それは単純明快なことです。」と、彼女と共に働いたことのあるFood Networkの料理部責任者のGeorgia Downard氏は言う。「彼女は非常に美しく魅力的で、 加えてこの上ないインテリジェンスの持ち主なのです。彼女は魅力的だし、一緒に いるのが楽しい人です。彼女には世界のあらゆる場所でさまざまな興味深いものを 見せてくれました。これは彼女がどういう人生を送ってきたことかを如実に表して いるのではないでしょうか。」  Padmaさんはタミル人のカーストの上位の家の出で、インドのマドラス出身である。 彼女はマサチューセッツ州のクラーク大で学び、3年生の時にスペインに渡った。 その後、マドリッドのカフェで写真家に見出された。彼は90cmのCカップのバスト、 57cmのウエスト、長くすらっとした足を見て、彼女がモデルの新しいタイプとして 理想的であると確信した。  Padmaを登録名として、彼女はパリのFord Agency、ミラノのRiccardo Gayをはじめ として、世界的なモデルとして活躍した。彼女はヴェルサーチやアルマーニをはじめ としたブランドのモデルも務めた。またElle誌、Vogue誌、Mirabella誌の表紙を飾り、 1時間に1,500ドルも稼いだ。  彼女は常に年上の男性に溺れている。そして食事にも。  男性遍歴にはDuran DuranのリードシンガーSimon LeBon、同じくベースのJohn Taylor の名が挙がっている。彼女は昨年、料理本の出版の際の取材で「私はこの外見の おかげで、どこにおいてもワインとディナーで迎えられるの」と語っている。「私は 年上のEurotrash(くだらないヨーロッパ人?)とデートすると、彼らは素晴らしい レストランに連れていってくれたわ。もしも男性が私をものにしたいのなら、花なんか いらない。代わりにサモサ(インド風のもてなし)をして欲しいの。」  左腕の交通事故によってできた目を引く大きな傷を除けば、Padmaさんの少し濡れた ようでありきらびやかな外観は非の打ち所がない。伝説的な写真家Helmut Newton氏は、 彼女の写真を撮る際にこの傷を強みに変えた。彼女は友人に「彼はそれ以外の方法 では撮ろうとしなかったわ」と語っている。  モデルのキャリアに終止符を打った後、インドのテレビ局のバラエティショーの司会 を務め、アジアとイタリアのアクション映画の紹介をした。1998年の終わりにはロサン ゼルスに居を移し、ハリウッドで役を獲得しようとした。しかし、オーディションは 理不尽で、美しいインド人女優の需要は限られていることを悟った。  もうひとつの挫折は長年のボーイフレンドで、イタリア人の裕福な企業家との婚約 破棄である。彼女が友人に語ったところによると「彼は私にどれを食べろ、どれを 食べるなっていつも言っていたの。まるで食のファシストだったわ」  しかし、それでも年上の男性への想いは変わらなかった。彼女は映画界の重要人物 Harvey Weinstein氏と緊密な友情を育み、自分の野望について語った。その野望とは 世界の料理レシピの本を執筆することであった。そして、ヘミングウェイの作品や ヒンズーの聖典Bhagavad Gitaと同じくらい多種多様な警句詩と共に、Padmaさん自身の 食の回想やランジェリーやプランジングネックライン姿で料理するセクシーな自分の 写真で飾り付けるというものだ。Weinstein氏は数分感の考慮の後、彼の会社である Miramax Booksにその本「Easy Exotic」を出版させることを決めた。  Rushdie氏はすぐに虜になってしまった。彼はロンドンの自分の家庭のことを すっかり放棄してしまっていた。彼の友人によれば、夫妻はいつか近いうちに正式に 離婚しようとしていたという。  一方で彼はロサンゼルスのPadmaさんの家で同棲しており、2人はマンハッタン、 それからスローン・ケタリング記念病院で看護婦として働いている彼女の母親Vijaya Lakshmiさんの近くに住めるようにハンプトンズでも家を探している。  VijayaさんはRushdie氏に会い、娘と年齢が24歳離れているにもかかわらず、2人の 関係に賛成した。しかし、それは彼らが公共の場で人の目を引くデートを始めるまでは 秘密にされていたが、彼らはマドンナの映画The Next Best ThingやAnjelica Hustonの Agnes Browneのプレミア会場で親密に抱き合っているところを目撃されている。  Times of India紙はPadmaさんとRushdie氏の最新作The Ground Beneath her Feetの ヒロインVina Apsaraとの類似性について指摘した。このベストセラーはロックスター の恋愛について書かれている。Rushdie氏が作品の一部に書いた詩はアイルランドの ロックバンドU2によってレコーディングされた。  ミラノでのPadmaさんについて良く知るインドの女性向け雑誌の編集者Sathya Saran 氏は、Rushdie氏はPadmaさんを熱烈に崇拝するかもしれないが、彼女の方は最後には 彼を悲嘆に暮れさせるだろうと言う。彼女が彼に忘れられないタンドリーチキンを 作ってあげたとしてもだ。「彼女を自分のものにしておくのは至難の技です。この 関係は続かないでしょう」