From OC Register: Letter to the Editor Hey, Ben, U2 fans' opinions count more than yours ねえ、ベン。U2ファンの意見のほうが重要じゃない? http://www.ocregister.com/show/lett00429cci8.shtml April 29, 2001  4月24日のU2のレビューによると、「U2はいつもどおりの作業に飽き飽き していて、ボノは無気力の象徴になりつつある」だとか「U2の過去の栄光を再現 するには至らなかった」だとか書いてありました。明らかに(Registerの音楽 コーナーのコラムニストであるBen)Wener氏はアーティストとしてのピークにある とても重要なバンドのレビューとしては途方もなく不十分なものを書いたし、あの 会場にいた17,500人全員が、4人の永遠のダブリンのロッカーたちが我々全員が 忘れることのない非常に優れたパフォーマンスを繰り広げたということに異論は ないと思う。  ファンを巨大なハート型のステージの周りや中に入れて、ボノが観衆に手を差し 伸べたりして歩き回るといった、ふれあいを最大限に取り入れたステージを作り 上げることによって、アリーナ全体が電気を帯びていた。また、これによって、 キャットウォークに立ったり、駆り立てるようなアンセムやJoey Ramoneに捧げ られたバラードといった曲を演奏した時に、各メンバーが観衆と共に奥深くまで コミュニケーションを取ることが可能になったのだ。  私たちは、U2がSan Diego、San Jose、そしてOrange郡(註:Anaheim?)で 私たちが見た5公演全てにおいて、ほぼ完璧なパフォーマンスをしたと思っている。 しかし、Wener氏が「U2は良かったが凄くはなかった」と書いたことは、その 場で踊り狂っていた群集にとっては平手打ちを食らったようなものだ。  Ben、取引しましょう。次に貴方が素晴らしいレビューを書いたと思ったら、 まず私たち(ファン)と一緒にチェックしましょう。私たちの本能に信頼を寄せる と宣言すれば、貴方は理解するでしょう。正確な評価を読めば、私たち読者はこの ライブが「私たちが後に置いて行くべきもの」なのか、とか「Elevation 2001は 我々が汗水たらして稼いだ金を無駄遣いしたものかどうか」を判断することが できます。貴方はもう答えがお分かりでしょう、Ben。U2やボノが音頭を取れば、 私たちは彼らに従うのです。しかし、私たちは貴方のレビュー放っておくことが できるのです(?)。 Glenn Fox La Mirada - - - - - From Orange County Register: Yup, I saw the same U2 show you did ええ、私は同じU2のショウを見ましたとも。 http://www.ocregister.com/show/poplife.shtml April 27, 2001 By BEN WENER / The Orange County Register  私は、普段ならやらないこと、つまり抗議の手紙を送ってくる人々に抗議をしよう と思う。これはみっともないことだろうし、おそらく適切でないとも言える。私には 言い分があったし、貴方も自分の言い分は持つべきだ。  しかし、今回は我慢できない。誰もが今でもU2のPondでのショウについて語って おり、内容といえば、私自身がラジオ番組を持ち、即座に今週の私の書いたElevation ツアーのレビュー記事を読んだU2熱愛者の一群との討論の場を設けたいと思わせる ものである。  その記事を読んでない方のためにまとめると、私はこう書いた。「音楽の面では 良いエンターテインメント、素晴らしいスペクタクル。しかし全体的には何か無気力で あった(特にボノ)。これは、このそう若くないダブリン市民たちが彼らの昔の曲 への興味を失いつつあるだけでなく、ファンの欲望に迎合することに満足してしまった ように見える」  この意見には誰も賛成するとは思っていなかった。従って、3分の1の人が賛成の 意見だったことにはショックを受けた。ある読者は「クラブのような体験をさせる ギグに対して130ドルは高すぎる。特に彼らがハングリーに見えなかったときは なおさら」と書いているし、別の読者は「彼らのパフォーマンスは魅力的だったけど、 AC/DCのほうがずっと良かった」と書いている。  一部はオールドヒーローを許している:「私は、ボノは何曲かは半分くらいしか 歌っていなかったのに気づいた。もし自分が20年も同じ曲を歌っていたら、歌詞を 忘れてしまいますからね」  しかし、ほとんどの人はコンサートはパラダイスであり、私が無知であると考えて いるようだ。  ある読者は、こう書いている「あなたがSan Jose MercuryのCandace Murphyと同じ ショウを見ていたとは思えない内容ですし、私はSan Joseを2公演共に見ました」。 明らかに私は旅行のアレンジを忘れていた。  ある読者。「彼らはたくさん稼いでいて、世界中を旅して彼らの熱中できることを やっているのです。あんた、何様? あんな悪質な記事書いて」  「ATYCLBがリリースされてからボノやバンドのメンバーがこなしたインタビューを 一つも読んだことないんじゃないですか? ああ、なんてこった。プログラムの 中のインタビューも読んでないのでは?」  「本当にU2のレビュー記事を書いてお金をもらっているのですか? 体裁と長さを 見ると、たぶん貴方はこの記事のほとんどをショウに行く前に書いたのでしょう。 見る前にすでに偏見を作り上げていたのでしょう」  「今年が2001年だということを心にとめておきなさい。レイカーズのチケットは 125ドルです。これは相応の値段だと思います。・・・かわいそうに、あなたは 疲れているんでしょう」  「ボノが無気力ですって? あなたはどのショウにいたんですか? それに彼は 1曲の間にステージを何周も駆け回ったんですよ!」  その通り、彼はそうした。それから彼は今にもぶっ倒れそうだった。少し意地悪な 見方かもしれないが、U2がアリーナ(個人的には今でももっと小さな会場での ツアーを夢見ているが)でのスペクタクルなショウを計画するのなら、リーダーには それまでに体を鍛えておいて欲しい。  2人から指摘を受けた致命的な過ちについては言及せねばなるまい。セットリストに Oneを入れ忘れた点と、Achtung Babyが1992年発表としたところ(本当はご存知のように 1991年)である。許しを請いたい。  私の最も気に入っている反応。「多くの理由からあなたのレビューは非常に出来が 悪いということだけ言いたいが、期末試験の勉強があるから完全に読み返す時間が ない」  しかし、この人はこう付け加える時間は持っていた。「ロックとポップスが明らかに 立場の悪いこの時代だから、良い音楽を作り、パフォーマンスしようとしているこの バンドに対するポジティブなレビューを書くのを、神は禁じたのでしょう」  その上、こういうものもあった。「この灰色で濁った『良いショウだったような 悪いショウだったような』メッセージの言い逃れはしないでくれ」「ワオ、彼らが 更に何をやれたと言うんだい?」  何をやれたかですって? たくさんあります。  まず始めに、PJ Harveyを追い出して(私は泣くだろうが、他の人はほとんど そうは思わないだろう)、ショウを20分長くするというのはどうだろう。もう少し 露骨でないセットに頼るというのはどうだろう。ただの快楽よりも高い理想を 追求したらどうだろう。(それから、この反道徳的なチケットの値段から、何ドル かをチャリティに募金するというのはどうだろう)  もし我々がタイムマシーンに乗り込めるのなら、こういうのはどうだろう。感謝の 印としてATYCLBをリリースした後に1年間の休暇をとり、再結成し、新たな活気を得、 本当に革新的な追撃を行うのである。そしてツアーをする。そのころには普通でない 感動的なものになっているだろう。  これは確かに要求しすぎだと思う。しかし、U2をこき下ろすつもりなんてない。 ただ現在は明らかにポップミュージックには分が悪い時代であるから、彼らには更に 高い要求を突きつけたいのだ。彼らは高いレベルにあるから、普通以上のものを期待 される。否定論者であっても、彼らが状況を変えることが出来るバンドだという ことは知っているのだ。  彼らが望むのなら。現在は彼らはそう望んでいないようだ。そしてU2が惰性で やっていくのなら、それは不満だ。  ひとつ、皆さんに考えてもらいたいことがあります。一連のショウは際立った 何かを感じさせるものだったでしょうか。我々全員が一つの使命に向かっていると いうような。または、少なくとも彼らのみでもそうしているようには感じたでしょう か。  あなたなら、これがかつてのU2のショウが有していた雰囲気と同じかどうか 分かるでしょう。  そうあるべきではありませんか?