From Ireland on Sunday: This band has real street cred! ストリートで評判のこのバンド http://www.irelandonsunday.com/current/features/article.tmpl$showpage?ps=319141224222588 By Declan White  アイルランドの最新のロックアーティストは、彼らの生きのよさをレコードに刻む 前に、チョコレートケーキとクリームをたっぷりと腹に詰め込んだ。  この4人組のアーティスト −最も若いメンバーが12歳− はダブリンの市街地 (スラム街?)から這い出し、スターの座に届かんとしている。  Ireland on Sunday紙は、自分たちを「No Angels」と呼ぶこの若者たちが点線の 上(契約書の署名欄のこと?)にサインしたときに取材した唯一の新聞であった。  しかし、先述のケーキの前に最初に彼らがPlanet Hollywoodで食べたのは、ホット ドッグとフライドポテトであった。  音楽界の大物は、彼らを次のビートルズにすべく、助言を与えてきた。アコー ディオン奏者のSharon ShannonやDavid Grayを契約下に持つRitz Recordは彼らと 契約し、デビューシングルをビートルズのアンセム「Help」のカバーにする計画を 持っている。  Aron Moran(15)、彼のいとこであるKeith Moran(14)、Shane Daly(12)、John Brady (14)からなる4人組は、Grafton通りでパフォーマンスを始めた。  彼らは小遣い稼ぎのために始めたのだが、最初の日に合計400アイリッシュポンドを 稼ぎ出した。  Grafton通りでパフォーマンスを行うことは、多くのアーティストにとっての音楽で 身を立てるためのスタート地点となっている。ここはソウルフルなPaddy Caseyが初めて 彼の喉を濡らした場所であり、Benizi Brothers(後のHothouse Flowers)は、彼らの 活動初期はここの常連であった。  No Angelsが演奏を始めるとすぐに、群集が膨れ上がった。音楽界の著名人でさえ、 賞賛を惜しまなかった。  Sinead O'Connorは、集金のために置いている帽子に75アイリッシュポンドを入れた。 Christy Mooreはよく立ち止まって、アドバイスを与えた。Ocean Colour SceneのSimon Fowlerも、立ち止まって耳を傾けた。当初彼は5ポンド投入して立ち去ったが、後に 戻り、新品のGibson Gospelアコースティックギターを彼らに渡した。  RTEの過激なDJのGerry Ryanの義理の妹に当たるJanice Ryanは、ダブリンのMansion Houseで彼女が主催するチャリティ・ギグに出演する機会を与えた。Bertie Ahern首相が 出席しており、Keithに「出身はどこかね?」と尋ねた。彼らの答えは「あなたは誰です か?」であった。  シンガーのChristy DignamがGrafton通りで彼らを見かけたとき、彼らの音楽が レコードショップに来る日も近いと思ったと言う。Christyは彼らを相当気に入り、 ダブリンのVicar通りでのAslanのライブのサポートをコーディネートし、また同じ ようにサポートしたthe Pointでは、彼らのことを気に入った観衆がライターを点けて ウェービングし、彼らに合わせて歌ったという。  その後Ritz Recordが彼らに飛びつき、彼らの夢がついに実現した。ディレクターの Peter Kennyは、彼らがロック界の次なるセンセーションになると確信している。  彼は言う「私は彼らの世慣れた才能に惹かれました。まず最初にシングルをいくつか リリースし、クリスマス商戦にあわせてアルバムをリリースする予定です」  口いっぱいにケーキをほおばる中で、Johnは私に彼らの出会いについて話してくれた。 「Aaronと僕がGrafton通りの端っこで演奏していて、KeithとShaneは反対側の端っこで やっていて。ぼくらは自分たちだけではあまりお金を稼げないって思ったから、一緒に なってお金を稼ごうってことになったんだ。土曜日には、いい時で100ポンドは稼げた んだけどね」  このバンドは、今年のSlaneでのフェスティバルでU2をサポートすることを夢見て いる。何はともあれ、彼らの目指すところは高い。  「レコード会社と契約できたのは、今まで生きてきた中で一番うれしかったこと だね」とJohnは語った。「ぼくは5歳のときからハーモニカを吹いていたんだけど、 いつもスターになりたいって思っていたんだ。是非ともトップになりたいと思って いるよ」