From Music365: Safety Expert Warnings Over 'Dangerous' U2 Gigs 安全に関する専門家、U2のコンサートを危険と見なして警告 http://www.music365.co.uk/autocontent/news_056447.htm  コンサートの安全性に関する研究の第1人者が、U2が来るアメリカツアーに おいて「スタンディングのみ」で「予約制ではない」シートを何千人分も用意して いることは危険性が高いと主張した。  U2のElevation Tourは3月24日にフロリダ州のFort Lauderdaleから始まるが、 その様子を聞いた専門家は、ファンと近くなれるような仕掛けが裏目に出てしまう のではないかと心配している。  Crowd Management Strategiesというコンサルタント会社の最高責任者Paul Wertheimer氏は、33箇所のアリーナで行われるそのショーでステージの目の前の 席が予約席でないということは、昨年デンマークで行われたRoskilde Festivalの 惨劇を繰り返すという可能性があると語った。そのフェスティバルでは、Pearl Jamの演奏中に群衆が殺到し、9名が亡くなっている。彼は、熱心なファンが できるだけ最前列を確保しようと殺到する危険性も付け加えた。  「これは最も危険なコンサートのやり方です」と、Wertheimer氏はケーブル チャンネルのVH1に語った。  「RoskildeはツアープロモーターであるSFXが関わっており、U2は観衆の安全性と 楽しめる環境について繰り返して考えたのではないか、と思う人もいるかもしれま せん」  「私の知る限りのU2ファンは、押しまくられてけがをするのであれば、席に 座るか、席のところで立って踊る方を選ぶと思います。しかし、プロモーター、 アーティスト、会場の関係者にとっては、観衆の生命線よりも利益が上がるかどうか の方への関心が高いのが普通です」  「結局、お金なんですよ。固定席よりもスタンディングの方が人を詰めることが できるし、労働力や椅子のレンタル費用は少ないか全く必要がなく、セキュリティに 割くお金も少なくなり、それでもファンはそんなに詰め込まれるとは思っていない でしょうから、チケット代が少しくらい高くても飛びつくのです」  Wertheimer氏の会社は、群衆の安全管理に関してナンバーワンであると認知されて おり、1999年に開催され合計70人が亡くなっている一連のコンサートの実体について 物議を醸す本を出版し、また1979年にCincinnatiで開催されたThe Whoのコンサート での観衆の暴走(11名が死亡)の調査の先頭に立っている。  U2のニューシングル「Stuck In A Moment You Can't Get Out Of」は1月29日に リリースされるが、ツアー日程は未定である。(註:イギリス)