From Ireland on Sunday: Irish Stars Split Over Downloading Music on the Net アイルランドのスター、インターネット上での音楽のやりとりを巡って意見を2分 http://www.irelandonsunday.com/current/news/article.tmpl$showpage?ps=318053477816317 By Eugene Masterson  互いに良き友人であるアイリッシュバンドのU2とThe Corrsが、インターネットを 介した音楽の違法ダウンロードに対して大きく異なる意見を持っていることが明らか になった。  The Coorsは今年6月より、レコード会社の統括組織「IFPI(註:International Federation of Phonograph and Videogram Producers、国際レコードビデオ製作者 連盟)」のヨーロッパにおけるスポークスパーソンを務めており、インターネット 上での海賊行為に反対するキャンペーンの先頭に立ってきた。  Dundalk出身のこの4人組は、19歳のアイルランド系アメリカ人であるShawn Fanningといった創立者に莫大な富をもたらした有名なNapsterのサイト群を非難 した。  しかし驚くことに、U2は今、誰かが大金を稼ぐような状況にならない限りは、 このような手段に対して何の文句もないということを宣言している。  「これは基本的に窃盗行為ですよ」と、この夏にSharon Corrは言った。 「私たちはアルバムを作るのに生活を犠牲にしています。時には1年といった 長期間にわたってレコーディングしたり曲を書いたりするのです。それなのに、 肝心な時になると世間の人はそれをただ同然で手に入れているんですよ」  彼女の兄であるJimも、泥棒になぞらえて言った。「ほとんどに人は近くの レコード屋からCDを盗むなんて夢にも思っていないはずです。同じように、 サイバー万引きがクールであるとは考えられません」  IFPIの概算では、MP3と呼ばれる方式で、インターネット上には2500万もの 違法音楽ファイルが存在し、1年に数十億ものやりとりがあるという。  The CorrsはフランスのミュージシャンJean-Michel Jarreからヨーロッパの アーティストの代表者の役を譲り受けた。  「たった8時間探しただけで、18,000個以上のThe Corrsのファイル、17,000個 以上のJean-Michel Jarreのファイルが見つかったのです」とJim Corrは指摘した。  「実はエッジはNapster擁護派なんだ」と、アメリカの音楽誌Billboardの 最新号でボノは語った。「彼は人々がパソコンを音楽のために使っても、愚かな 行為に使わない限りは問題ないと思っているんだ」  「俺の考えでは、俺達の音楽を人々が共有するということがクールだと思うんだ。 誰かがその課程でお金を儲けようとしない限りはね。俺達はコンサート中に録音 しても構わないと公言しているし」  「俺達の音楽、特に今度のニューアルバムについて人々がとても興奮して くれることがすごいと思う。心からそう思うよ」  エッジはイギリスの音楽誌New Musical Expressの最新号の中で、彼がニュー アルバム「All That You Can't Leave Behind」の完成を喜んでいるが、10月30日 までリリースされないのに、すでにインターネット上で困窮している(?)。  「それ(Napster?)は新しく、まだ特性が分かっていないものなんだ。しばらくは 静観して、後でどのように見返りが来るのか判断しようよ」と、彼は強調した。  この1年で、2500万人以上がFanningのNapsterを使うようになったと言われる。 これはパソコンのプログラムで、サーバーや中継点を使わずに音楽ファイルを 互いにやり取りすることができると言うものである。  Napsterの出現によって、レコード会社各社は自らの立場を再考せざるを得なく なった。各社はNapsterに対して裁判を起こし、今年7月にサイト閉鎖の勧告を 勝ち得た。しかし、公聴の期限を設けるために政府がその判決の延期を決定した。  ほとんどのレコード会社は自前のMP3サイトを持つようになり、クレジットカード 決済によって自分のパソコンにアルバムをダウンロードできるようになっている。