From Sunday Times: Teenage Irish Star Helps Golden Oldies U2 to No 1 ティーンエイジのアイルランド人スター、懐メロU2のNo.1獲得に援護射撃 http://services.searchuk.com/0000003/ct.cgi?cid=0000003&url=http://www.sunday-times.co.uk/news/pages/sti/2000/10/15/stiireire02039.html&search=Jan+Battles&r=3&domain=sti§ion=ire&subsection=ire&date=15/10/2000 by Jan Battles  「君が先に」「いえいえ、あなた方が先ですよ」。ジェネレーション・ギャップの 正反対に位置するアイルランドのミュージシャン同士が、イギリスのチャート1位を 巡って互いに礼儀正しく道を譲った  ティーンエイジのスターSamantha Mumbaが衝突を防ぐために親切にもセカンド シングルのリリースを延期したことを受け、40代のロックバンドU2は本日発表の イギリスのチャートで初登場1位を飾ると思われる。  MumbaのマネージャーのLouis Walsh氏(註:Boyzoneのマネージャーでもある)に よると、両者が契約しているレーベルの親会社であるUniversal Musicの決定により、 17歳のスターのシングル発売が延期になったという。つまり、月曜日にリリース される予定であったのだが、それはU2のBeautiful Dayと全く同じ日であった のだ。  Universalは、今日発表されるチャートで1位を獲り、来週の日曜日にはMumbaが その座に収まるのを狙っている。  Walsh氏は語った。「1位と言うものは1つしかありませんから、Universalは U2が少なくとも1週間はチャートのトップに君臨できるようにSamanthaのシングルを 引っ込めました。ニューアルバムの発売を控えていますから、U2にとっては ファーストシングルが1位になる必要があるのです」  Ronan KeatingやボーイバンドWestlifeのマネージャーも務めるWalsh氏は、 Mumbaのリリース延期については全く気にしていないと言う。  「来週はSamanthaがU2を1位の座から引きずり下ろすでしょうから」  U2はIsland Recordsと契約しているが、これはUniversalグループの一員で ある。MumbaのレーベルPolydorも同様である。  U2のBeautiful Dayが今日のチャートでトップになると、4年ぶりの1位と 言うことになる。前回はPopからシングルカットされたDiscothequeである。  Beautiful Dayは、ライバルと目されていたRobbie WilliamsとKylie Minogueの デュエット「Kids」を凌駕し、今までに数万枚を売り上げた。「今の時点では、 彼らの30%増しの量を売り上げています」と、Universal Music UKの役員補佐 であるLucian Grainge氏が昨日語った。  Mumbaのデビューシングル「Gotta Tell You」はイギリスチャートで2位、 アイルランドチャートで1位を記録している。セカンドシングル「Body II Body」は David Bowieの「Ashes to Ashes」からのサンプリングをフィーチャーしており、 イギリス、アイルランド両国で明日に発売開始になる。  非常に多くのアイルランド系アーティストがイギリスチャートを席捲しているため、 互いのリリース日を戦略的に決める必要が出てきた。  「現在もっとも問題になっているのは、契約アーティスト同士でかち合ってしまう ことです」とWalsh氏は語った。「Ponan KeatingもWestlifeもSamanthaも、全員が 1位になるポテンシャルを持っています。我々はお互いに潰し合うことは避けなければ なりません。さらにはThe Corrsにも道を開ける必要があります」  Mumbaはデビューアルバムを10月30日にリリースする予定である。これはWestlifeの ニューアルバム発売の1週間後である。(註:U2のアルバム発売は…(^^;)  Universal側はMumbaのリリースがU2のせいで遅れたと言う説を否定している。 Grainge氏は語った。「リリース日が変わることは良くあることです。Samanthaの シングルは10月9日にリリースされる予定でしたが、ファーストシングルが好評で エアプレイの回数が我々の予想よりも減りが遅いことから、セカンドシングルの エアプレイ解禁が遅くなり、それによって発売も延びたのです」  次週、MumbaはBlur、Fatboy Slim、Stepsといったアーティストとの激しい競争に 挑まなければならない  金曜日、U2のシングルはアイルランドのTop 30で1位に輝き、WestlifeとMariah Careyの「Against All Odds」を2位に追いやった。アイルランドチャートは イギリスチャートの動きを予測する上での良いサンプルであると言われている。  U2は20年のキャリアの中で、イギリスチャートで1位に輝いたのは3回しか ない。最初の1位は1988年10月のDesire(Ruttle and Hum)、3年後にThe Fly (Achtung Baby)であり、それから6年近く後にDiscothequeである。  ここ最近、アイルランド系アーティストが互いにイギリスチャートの1位を 奪い合っている。昨年はWestlifeの「If I Let You Go」がRonan Keatingの 「When You Say Nothing At All」をトップから引きずり落としている。  Mumbaは受け入れられるのが難しいアメリカでの支持者を増やしつつあり、 Billboardのシングルチャートを登りつつある。今週は20位になり、近々top10に 入るものと期待されている。