From The Sunday Times: IRA Man Used as a Bodyguard for U2 U2のボディガードとして雇われたIRAの男 http://www.sunday-times.co.uk/news/pages/sti/2000/10/01/stiireire01007.html John Mooney  U2がダブリンのThe Clarenceの屋上でニューシングルを演奏するという番組 Top of the Popsの収録を行った際に彼らのボディガードを務めたのは、かつて 有罪判決を受けたIRAのテロリストであった。  その男John Noonanは水曜日の朝にリムジンから降りてきたボノをホテル内へと 先導した。Noonanがボノの脇にいる映像は、RTEのニュースで見た方もいるだろう。  Noonanは昨日、バンドとの関わりについて自らの立場を弁護した。「和平の プロセスに大きく関与している共和党員を代表して、今の俺は暮らすための金を 稼ぐ権利がある」とNoonanは語った。  この元テロリストはU2の最新ビデオの撮影時にセキュリティの責任者を務め、 ライブ演奏中には観衆のコントロールを任された。  1980年代にNoonanはIRA暫定派のダブリン編隊の副官であった。1970年代 には火気使用のかどでMaze刑務所に5年間収監されたこともある。現在の彼は アイルランドの映画産業で大きな成功を収めており、映画のロケにおける セキュリティを仕事としている。  このダブリン生まれの男は独立系映画会社Dreamchaserに雇われ、The Clarence 周辺での屋外用の放送機材の管理を任された。  Dreamchaserの役員Ned O'Hanlonはこう語る。「私は、彼は裏手にあるトラックの 警備を任されているはずなのに、なぜボノの近くにいたのか、はっきりとは分かり ません。我々は彼を放送機材を積んだ車の警備のために雇ったのです。しかしこれは 彼の持ち場とも近かったのです。以前にも彼を雇ったことがありますが、良くやって くれていました」  Noonanの警備会社は他のエンターテインメントの場にも警備員を派遣している。 彼はGuildford Fourの話に基づいた映画「In the Name of the Father」の撮影の 警備の関係で、アイルランドの映画監督Jim Sheridanとの関わりがある。また、 アイルランド人ジャーナリストVeronica Guerinの殺害についての映画「When the Sky Falls」の制作者の警備にも当たった。  U2は暴力行為には断固とした態度をとっており、かつてはIRAを批判した ことがある。昨日、U2のコメントを取ることはできなかった。  O'Hanlonは、Noonanはおそらく、The Clarence周辺の2000人強の群衆を制御する ために、U2のセキュリティチームに呼ばれたと思うと語った。  Noonanの名は、近年話題となっている2つの公判で挙がっている。IRAの 幹部の長であるThomas "Slab" MurphyがThe Sunday Timesに対して起こしている 名誉毀損の訴訟では、IRAの内通者Sean O'Callaghanによる陳述によると、 彼が1983年にIRA革命評議会に出席したという。  Noonanの名は、夫Thomasを殺した罪で今年の始めに有罪判決を受けたCatherine Nevinの公判でも挙がっている。陳述でNevinが言うには、Noonanがパブで 行われたIRAの会合に出席したというが、Noonanはそれを否定している。  多くの元テロリストが北アイルランドの停戦後に好待遇の職を得ている。  U2の屋上でのBeautiful Dayの演奏の模様は、金曜日にTop of the Popsで 放送される。  U2は、かつての「Where the Streets Have No Name」のマジックを再現 する試みをThe Clarenceの屋上のゲリラライブで行った。前回の屋上ギグは ロサンゼルスで行われ、交通を麻痺させた。ロサンゼルス警察は撮影をやめる ように勧告を出した。  Beautiful Dayは10月30日にリリース予定のアルバム「All That You Can't Leave Behind」からシングルカットされる。リリースは10月9日の予定だ。