Condensed from The Philadelphia Inquirer: Wyclef Jean's jolt of inspiration Wyclef Jeanの衝撃的なインスピレーション http://web.philly.com/content/inquirer/2000/08/20/arts_and_entertainment/CLEF20.htm By Tom Moon ニューヨーク − Wyclef Jeanは自分に味方する霊魂があることを、どのようにして 知ったのだろうか。2年前、彼はThe Fugeesのギタリストとして、またヒップホップの 権威としてCanibus、Whitney Houston、Carlos Santanaなどのプロデュースを手掛け、 業界の頂点を極めていたが、自分自身のために作っている曲によって、漠然と自分が 幸せではないことに気がついた。  火曜日に発売になる彼のソロ第2作目となる「The Ecleftic: 2 Sides II a Book」の レコーディングは、彼の言葉を借りれば「目的地のないもの」であったという。その後、 予定通りであるかのように、惨めな挫折の真っ只中にいた彼の元にある人物が現れた: Nija Battleは、初めて彼と共同作業をした人物となった。 (中略:彼女のレコーディングにおけるアドバイザー的な立場を説明)  このハイチ系アメリカ人アーティストは、Hit Factoryスタジオのコントロール ルームの壁に向かって体を使って表現をする。壁にはU2、Bob Marley、Biggie Smalls、 The Rat Packといった人々の巨大な写真が昨年から飾ってある。1997年のプラチナを 獲得した「The Carnival」に続くソロ作を作り始めたとき、Jeanは彼のアイデアは 人々を奮い立たせる雰囲気のものを作るというものであった、と語った。  現在、彼は「The Ecleftic's」からのファーストシングル「It Doesn't Matter」の 最後のリミックス作業を終了し、彼のヒーローによって焦点を合わせることができた のだと確信した。  「俺はあのRat Packの写真を見上げて、FrankやDeanが目に入る。だけど、あの 真ん中にいる人は誰だよ。Sammy Davis Jr.だ。俺は考えるんだ。この国でひどい 人種差別が行われていたとき、この小さな男はその状況に対して何ができると思って いたのだろうってね。彼は選ばれた人間だ。そして彼は自分がすべきことを分かって いたんだ」  「U2を見ろよ。彼らは人々を奮い立たせたんだ。彼らの音楽は単に音楽であるに とどまっていないだろ。そのことをボノに話したんだけど、彼は人々に革命を与える だけではなく、同時に彼らが聴きたい曲を提供するのだと言った。ごますり野郎の ような振りをしたら人々は去っていくんだ。だから(Eclefticには)たくさんの その辺にいるような男である“自分”がいるんだ。だからといって俺がストリップ クラブに行かないということを言っているんじゃないんだけどな」  それがJeanの才能のひとつだ。彼は先進的な政策を進める一方で、同時に地に足を 着けた活動をしている。 (以下略) ---------------- 註:The Rat Pack(直訳:不良少年グループ)は、Frank Sinatra、Dean Martin、 Sammy Davis Jr.、Peter Lawford、Joey Bishopからなる。 参考:http://www.rat-pack.net/