From MTV: Rushdie's "Ground" Spawns U2 Hit, New Film ラシュディの「大地」がU2のヒットと映画製作を引き起こす http://www.mtv.com/news/headlines/000316/story8.html  映画The Million Dollar Hotelのサウンドトラックからのファーストシングル であるU2の「The Ground Beneath Her Feet」は、Adult Alternative radio チャートの5位にランクインした。そしてその曲の原案となった書籍が映画化 される見通しとなった。  1999年発表の小説「The Ground Beneath Her Feet」はオルフェウスとエウリ ディケの神話に基づき、現代インド人ロックスターを主人公として書かれたもので あるが、その小説からヒントを得てU2と著者のSalman Rushdieが詩を共作し、 その曲は完成した。  The Hollywood Reporterによると、映画監督Raoul Ruiz(「Time Regained」 「Shattered Image」)がGemini Filmと契約したという。映画化がなされるので あれば、これはRushdie氏の最初の映画化された小説になる。  計画はまだ初期の段階であり、数年かけて結論が出されると思われる。しかし ながら、映画化に関しては幾分地味ながら、15億円ほどが計上されている。  「The Million Dollar Hotel」に関しては、4/28にイギリスで公開が始まるが、 アメリカではまだ配給会社が決定していない状態である。サウンドトラックは 今週の始めにリリースされている。 -- David Basham ------------- From The Hollwood Reporter: (http://www.hollywoodreporter.com/) Rushdie on Cinematic 'Ground' 映画の「基礎」にいるラシュディ氏 http://www.hollywoodreporter.com/film/index.asp  イギリスの小説家Salman Rushdie氏の小説が映画化されるかもしれない。その 小説「The Ground Beneath Her Feet」は2人のインド人ロックスターの恋愛に 関する考察を題材にしたもので、パリを本拠地とする映画製作配給会社Geminiが 映画化の権利を取得した。Raoul Ruiz氏が英語の映画の指揮をし、Geminiの社長 Paolo Branco氏が制作責任者となる。この計画は現在進行中であるが、配役などは 決まっていない。Branco氏とRuiz氏は以前に、映画化は不可能だと考えられていた マルセル・プルーストの長編小説「失われた時を求めて:LE TEMPS AETREUSES / Time Regained」の映画化を敢行し、昨年のカンヌ映画祭で上映された際にRushdie氏 の目に留まった。 (註:コンペティション作品として出品されている。1999年カンヌでは北野武監督 「菊次郎の夏」、レオス・カラックス監督「ポーラX」、デビッド・リンチ監督 「ザ・ストレイト・ストーリー」などが出品された)    「彼はRaoul Ruiz氏のプルーストに関する仕事を気に入り、連絡を取ったそうだ」 とGeminiの制作部の代表者Mariella Duigou氏は語った。16億円ほどの予算で制作 されるThe Ground Beneath Her Feetは、Geminiにとって「通常よりは大規模な」 プロジェクトとされている。ということは共同製作者を設けるということになり そうだ。    Rushdie氏は小説「悪魔の詩」を書いたことで、1989年に故アヤトラ・ホメイニ師 から死刑宣告を受けた。今でもRushdie氏は、「理論上は」そのいわゆるfatwaで 脅かされている。 (註:1989年の作品「悪魔の詩」の内容がアラーを冒涜するものとして、数百万ドル の懸賞金がRushdie氏の首に賭けられ、潜伏生活を余儀なくされていた。潜伏生活中の 1993年、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われたZooropaツアーの電話コーナー でボノはRushdie氏に電話をかけると、観衆の中からRushdie氏が現れるということが あった。また、ボノの所有するビーチハウスである期間過ごしていたと伝えられている。  なお、イスラムの死刑宣告fatwaは、公式には1998年にイラン政府によって取り 消された。しかし、宣告者が撤回するまでは有効であるとされているが、その宣告者 (ホメイニ師)は既に亡くなっている。)