From Amazon.com: http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/B00004RBXQ/o/qid=951747477/sr=8-1/002-7903579-2190665  Wim Wenders監督の映画への提供曲は、映画自体と同じくクリエイティブで満足 できることが多い(「Until the End of the World」「Wings of Desire」などの ように)。映画の雰囲気に合っているだけでなく、一個の芸術品としてもである。 The Million Dollar Hotelも例外ではない。まさに高水準のものだ。映画の ストーリーはU2のボノのアイデアを元に書かれたものであるが、その結果は至る 所に見受けられる。  U2は3つの魅力的な曲を提供している。最も注目されるのは、ダニエル・ラノワ とのコラボレーション「The Ground Beneath Her Feet」である。これはサルマン・ ラシュディ作詞の気分の高揚するバラードであり、今までのU2の作品の中でも 指折りのものだ。さらに、ボノはオールスターバンドの「Million Dollar Band」 にも名を連ね(彼の他に、ラノワ、Bill Frisell、Brian Enoなどが参加している)、 至上のグルーブ「Never Let Me Go」を演奏している。それだけでまだ不満なら、 Brad MehldauとFrisellのデュエット「Tom Tom's Room」、女優Milla Jovovichに よる驚くほど燻し銀の雰囲気の「Satellite of Love」、Tito Larrivaが歌う アメリカ風でスペイン語バージョンの「Anarchy in the USA」(Sex Pistolsの Anarchy in the U.K.)といった曲がある。  このように様々な分野の多くの協力者を得ながらも、ボノの確かな手腕により、 アルバムは全体が同じメランコリックな祈り、もの悲しげで不思議な雰囲気に 仕上がっている。結果として今までで最も優れ、かつ最も独創的なサウンドトラック であるだけでなく、確実にAlbum of the yearにノミネートされるであろう1枚に なった。 --Todd Nelson